箕作山城2

  • 2020.10.21 Wednesday
  • 22:25

       

 長らく休んでいましたオオヌマズの玉手箱ですが、秋の深まりとともに、再開したいと思います。

 

 ブログ中断の理由は二つ。

 

 一つはコロナの影響で、オオヌマズが出講する講座が悉く中止・延期。さらに歴史文化遺産探訪もほとんど中止。よって、講座や探訪の内容を紹介する機会が無くなり、引きずられてブログの記事も中断してしまいました。

 

 もう一つは、2022年が聖徳太子歿1400年にあたることから、聖徳太子関係の歴史文化遺産を観光資源化する調査と報告書の執筆に忙殺され、ブログを書く余裕を失ってしまったことです。

 

 が、コロナの終息が見えないものの、徐々にWithコロナ生活が動き出し、講座や探訪も動き出しました。聖徳太子に関しては報告書もでき、2022年に向けて様々な企画が動き始め、やっと余裕が出てきました。(聖徳太子に関しては、たくさん情報を得ることが出来ましたので、追々と紹介してまいります。)

 

 と、いうことで、オオヌマズの玉手箱を再開します。

 

 今回は箕作山城。箕作山城に関しては『戦国の小部屋14:箕作山城 史の胎動を実感する絶景 http://omi-rekishi.jugem.jp/?eid=29』でお城の持つ意味について紹介しました。今回は箕作山城に登りながら、箕作山城について再考してみたいと思います。

 

 箕作山城への登城路は複数あり、東近江市五個荘伊野部町からの道と、五個荘山本町からの道が良く使われます。伊野部町からの道は、入り口が判りにくいのと、尾根斜面を直登に近い感じで登るので、かなり勾配がきつく、かなりしんどく、途中で猪に出会う確率が高く、かなり怖い思いをするので、今回は山本町側からの道を使って登ります。永禄11年(1568)の、織田信長による箕作山城攻めも、この道方面から行われたと考えられます。 スタートは、山本町の鎮守である百々矢(ももや)神社参道。桜並木の広い参道横に車を止め、百々矢神社に登城の無事を祈り参拝。因みに百々矢神社の境内には、財を成した近江商人が寄進した、山水をサイフォンで引き、築山から人工の瀧水として落とした見事な庭園があります。南にやや歩くと、山側に箕作山城を示す案内板があり、斜面を登る山道に入ります。この道は、途中にある貴船神社の参道を兼ねています(逆か?)。やや歩くと貴船神社が見え、神社前を流れる沢に沿って山に入ります。その前に神社に登城の無事を祈り参拝。

 

01百々矢神社の瀧.JPG
百々矢神社の瀧
02貴船神社.JPG
貴船神社

 

 沢に沿って山道を登ります。所々に急斜面がありますが、比較的なだらかな山道で、気持ちの良い山歩きが楽しめます。沢から離れて尾根の斜面にとりつき、暫し息を切らせて登ると尾根上に飛び出ます。ここで伊野部町側からの登城路に合流。帰り路は間違って伊野部川に降りやすいので要注意。尾根道を気持ちよく歩いていくと「史蹟箕作山城址」の石碑が立っているところに出ますが、ここはまだ、城内ではありません。さらになだらかな尾根道を歩くと、急に斜面がきつくなります。箕作山城の東面を遮断する切岸に行き当たったのです。

 

03尾根に出た.JPG
尾根に出た
04石碑.JPG
石碑

 

 箕作山城はほぼ東西に、3か所の郭を並べた単純な縄張ですが、郭を区切る切岸が効果的な防御となっているようです。切岸をよじ登ると下段の郭にで、さらに堀切を介して切岸を登ると中断の郭、さらに切岸をよじ登ると主郭に出ます。主郭には何と、送電線の鉄塔が鎮座しています。おそらく、鉄塔建設により城の縄張はかなり破壊されていると考えられます。前向きに考えれば、鉄塔のあるところが主郭ですので、麓からもその位置が良く確認できますが・・・。主郭の背後には申し訳程度に積まれた石垣が残されています。

 

 

05主郭に登る サイズ縮小済.jpg
主郭に登る

 

 主郭からの眺望はまさに絶景。湖東北部の平野が一望できます。西には観音寺城が間近に見え、足元には、対信長戦に備えて整備された佐生日吉城・和田山城がはっきりと見えます。と、いうことは、佐生日吉城・和田山城からも箕作山城が良く見えるということですね。

 

  信長軍は、佐生日吉城・和田山城を無視して、いきなり箕作山城に襲い掛かり、あっという間にこれを落城させます。佐生日吉城・和田山城に籠った近江衆は、ただ傍観していました。観音寺城に籠る六角承禎親子にも良く見えたはずです。

 

06観音寺城から見た箕作山城(山頂の鉄塔).JPG
観音寺城から見た箕作山城(山頂の鉄塔)

 

 箕作山城の城兵達の声が聞こえます。「こら!佐生日吉・和田山!何してんねん。信長はお前らに尻向けて箕作を攻めているんやで!後ろから攻めんかい!何を引きこもってんねん!お前らやる気があるんか!」「観音寺城の御屋形様!この状況がわかるでしょ。何で援軍に来てくれへんの!わしら捨て駒か!」「もうあかん!御屋形様についていても仕方ないな、と思い始めていたところやし、佐生日吉・和田山の連中もそう思っているんやろ。無駄な戦いで怪我でもしたら大ごとや、やめ、やめ、降参、降参。明日から織田の家臣に転職しよ。命あっての物種や。六角が織田に替わるだけの事や。」

 

 主郭からは箕作山城に向かって真っすぐに突っ込んでくる新幹線が見えます。まるで信長の軍勢のようです。

 

07突っ込んでくる信長軍(新幹線).JPG
突っ込んでくる信長軍(新幹線)

 

 この箕作山城を楽しむ「近江戦国カルチャーツアー[六角VS信長]」が東近江市観光協会の主催で2020年12月5日(土)・6日(日)に開催されます。興味のある方、ぜひご参加ください。詳しくは<http://www.higashiomi.net/tour>にアクセスしてください。

 

08チラシ表.jpg

09チラシ裏.jpg

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